「電気と磁気が生む力(II)」@成瀬台中2年 (2025/12/15,16)
カテゴリー: 授業
【実施場所】成瀬台中学校 第2理科室
【日時】12月15日 1,2校時, 12月16日 1,2校時
【全体概要】
昨年に続き今年も2年生対象に首記のプログラムの授業を行ないました。日程の都合でテーマ領域が未習状態のため、伝えるべき本質を体験部分に絞り、極力理解できるよう腐心しました。モーターやスピーカーの原理となる構造とそのパフォーマンスに思わず歓声があがり、各人各様に授業を楽しんでくれました。
【授業のポイント】
① 機械的動きのある電化製品の想起とコンセントの電気
② 棒磁石と電流のつくる磁力線について
授業未習のため、後の学習に必要な前提知識を整理します。
③ 2つの棒磁石間に作用する力の考察
2本の棒磁石実験からモーター/スピーカー技術の源流を学び、手作り機を体験します。
今や家電製品はブラックボックス化しており、原理レベルの直接体験は貴重です。
④ ファラデーモーターの動作観察と磁力線分布探査実験
回転子をそっと載せるだけで静かに回転する様子は驚きとともに魅惑的です。
⑤ フレミングの左手の法則
今回は実験結果からフレミングの左手の法則を導く教科書的方法の採用です。
【振り返り】
やむなく未習状態での授業となったため、わかりやすさ改善を図り、結果として教材パワポはすっきりしました。フルスペックの授業展開は叶いませんでしたが電磁石の演示実験、手作りのモーターとスピーカーの実演体験もでき、目的の最低ラインはクリアできたのではないかと思います。最後に今回の陰の主題である、イノベーションは既存の知識の組み合わせにより起こるということ、そして、未知の領域に挑む手掛かりは原理と原則であること、の2つをきちんと伝えられたことも大切な成果でした。



