「電気と磁気が生む力(II)」@金井中2年 (2025/11/20,21)

【実施場所】金井中学校 化学室
【日時】11月20日 2,3校時, 11月21日 2,3校時

【全体概要】
2月に現3年生に行なった「電気と磁気が生む力(II)」と同内容で現2年生4クラスで実施しました。前回、関係領域は既習前提で新たな視点から掘り下げる主旨でしたが、今回は未学習の状況での講座実施となりました。そのため、おさらいを追加したことによる時間不足と未学習であることによる理解度の低下というネガティブ要素が出来しましたが、キャリア教育視点での学びというポジティブ要素も得られました。甘めの自己分析ではぎりぎり及第点といったところでしょうか。

【授業のポイント】
① 機械的動きのある家庭電化製品の想起とコンセントの電気について
②棒磁石と電流のつくる磁力線について
③2つの棒磁石間に作用する力の考察
2本の棒磁石での実験から磁石の配置でモーターやスピーカーとなる技術の源流を学びます。
③ ファラデーモーターの動作観察と磁力線分布探査実験
回転子をそっと載せるだけで静かに回転する様子は驚きとともに魅惑的です。
④ フレミングの左手の法則
単なる天下りではなく磁力線の性質から実験的に導かれる論理的帰結として法則を導きます。

【振り返り】
今回の主題はイノベーションは既存の知識の組み合わせにより起こるということ、そして、未知の領域に挑む手掛かりは原理と原則であること、の2つです。一方で、今回の授業内容は生徒達が未学習であることが最大の懸念事項でありました。後者については担当教員と事前にきちんとゴール設定しておくことが大切であると痛感しました。今後の活動に役立てていきたいと思います。

棒磁石どうしで作用する力の確認
ファラデーモーター回転のトライアル
電池周りの磁力線分布探査