「CDで見える虹」@南成瀬中企画 (2024/01/23)

【実施場所】南成瀬中学校 第1理科室
【日時】1月23日 16:00-17:30

【全体概要】
南成瀬中は”まちカフェ2023“出展の際、取材に来てくれた生徒さんたちの学校です。ご要望を頂戴して授業の運びとなりました。担当の先生のご尽力により、放課後に希望生徒を集める形式となり、1年生の17名が参加しました。日没が早いため、工作時間を短縮して太陽光スペクトル観察に何とか間に合わせることができました。ボランティアコーディネータの方のサポートに加え、何人もの先生方が見学され学校として注目してくださったことに感謝です。

【授業のポイント】
① 各人がCD片とボール紙工作による簡易分光器を作製。
② 自作分光器による3種類の白色光のスペクトル観察と色鉛筆によるスケッチ。
光源によるスペクトルの差異は驚きで何が同じで何が異なるかの分析は社会に出ても役立ちます。
③ 作図による水面波の性質理解を踏まえ、レーザー光の干渉の演示実験観察。
波の性質の視覚的理解から光が波なら同じ性質を示すはず、と演繹的手法で科学の基礎を学びます。
④ RGB-LEDを用いた加法混色の演示実験。
スペクトルが異なるにも関わらず、なぜ光源が白く見えるかの検証です。

【振り返り】
いつものことですが、自分で工作した装置で現象を観察することは学習内容以上に記憶に残るものだと思います。授業終了後に分光器を大切にカバンにしまって帰る姿はそれを物語っています。理科の学習で大切なのは近視眼的に問題を早く正しく解くことではなく、何気ない現象の不思議に気づき、その謎を調べるべく実践に移すことにあることを学んでもらえればと思います。

分光器工作の様子
各種光源の虹観察の様子
差異分析の意見交換中