「色彩の不思議」@町田一中 科学部 (2026/05/15)

【実施場所】町田第一中学校 第3理科室
【日時】5月15日 16:00-17:50

【全体概要】
新年度最初の講座は町田一中科学部で、新入生を迎えて部員30名の参加となりました。今回は1年の理科で学ぶ光分野を深堀りし、人の色彩認識の仕組みと眼の特性限界の知見がTVやスマホの高精細映像の表示技術にどのように応用されているかを工作と実験を通して学びました。モチーフとしてのブンブンごま工作と実演も楽しそうに取り組んでいました。

【授業のポイント】
① 人の眼の風景色彩認識とカメラ撮像の類似性考察。
人の機能も機械的視点で捉えることができることのマインドセットが狙い。
② RGB-LEDによる加法混色の実験。
人に見えるすべての色を光の三原色で表現できることが眼の構造によることを体験。
③ ブンブンごま工作と時間的混色実験。
円周上に3色のシールを交互に並べたブンブンごまを工作し、どのくらいの速さの回転で混色して見えるのかを実験で検証します。
④ 眼の特性の製品技術への応用紹介。
映像表示は眼の時間分解と空間分解の限界を利用しているという知見から、理科と生活のつながりを学びます。

【振り返り】
RGB-LEDの混色実験はどの班も興味深げに行なっていました。またブンブンごまがどの程度の速さで回転すると混色して見えるかの実験も標準的結果を得ることができ、自分事としてヒトの眼の限界を実感することができたようです。ところで、映像表示技術に限らず、人の特性に寄り添う科学技術は人間工学と称されます。長く座っても疲れにくい椅子や道具などもその応用例です。学校での学びは問題を速く正しく解くことよりも現象の本質を理解し、それを技術として応用し、社会にどのように役立てられているかを系統的に理解することが大切なのではないでしょうか?学ぶことの意味を見失うことなく1年を過ごしてほしいと思います。

RGB-LEDの混色実験
ブンブンごまの工作風景