「電気と磁気が生む力(II)」@アトリエ・アルケミスト (2025/01/19)

【実施場所】玉川学園 アトリエ・アルケミスト教室
【日時】1月19日 14:00-16:00

【全体概要】
今年度最後のサイエンスXアート連携講座の3回目です。今回は電気と磁気の不思議な関係がテーマです。日常経験する力は接触により伝わりますが、電磁気の力は非接触で伝わります。その不思議な力の仕組みをモーターの工作と探究を通して学習しました。年末からのインフルエンザ流行の影響で、参加者は小学5年の児童1名でスタッフ含めた3名でゆったりと時間を過ごしました。

【授業のポイント】
① 家の電化製品で動きのあるものの想起
電磁気の力が家庭生活の中でどのように利用されているかを考えます。
② 固体磁石と電磁石の性質おさらい
小学5年までに学習する電気と磁石の基本を実験で確認します。
③ 2つの棒磁石間に作用する力の考察と応用技術
④ ファラデーモーター工作
今回の講座の難所で銅線細工がポイント。うまくできれば感動Maxです。
⑤ モーター周りの磁力線分布探査と力の法則
モーター回転子の動きは電流と磁力線の両方に垂直な向きであることを観察します。

【振り返り】
工作時間に60分と余裕を持たせて臨みましたが、参加児童が工作が得意で30分程度で見事にモーターが回りました。途中でサポートを提案しましたが自力でやり遂げようとする意志に小学高学年の成長度合いを感じました。またモーターが回る理由については電流、磁力線の向きから作用する力の向きを法則としてまとめて終わりにするつもりでしたが、児童の希望により磁力線の性質から説き起こしてきちんと説明しました。
おまけで円盤型磁石を2つ重ねても磁力は2倍にならないことも児童の希望により簡単な絵で直観的に理解できる説明をしました。以上はマンツーマンであったがゆえの僥倖でありましょうか。

モーターアーム形状の調整
見事に回りました!
モーター周りの磁力線探査