シンポジウム開催報告@まちカフェ!2024 (2024/11/30)
カテゴリー: イベント
【日時】11月30日(土) 13:10-15:15
【実施場所】町田市役所2F 2 -1会議室
【全体概要】
町田市市民協働フェスティバル”まちカフェ!”が11/30の市役所オープニングイベントを皮切りに開催されました。市役所会場では133団体がイベント企画出展し、昨年以上の賑わいでした。
当ラボは昨年のポスター展示で”まちカフェ!”デビューし、多くの見学者をお迎えしました。今年はさらにパワーアップして科学教育シンポジウム「ジュニア世代の科学教育の現在と展望」を企画しての参加となりました。シンポジウムは町田市小学校科学教育センター長の浦木氏、相模原”理科で遊ぼう会”代表の榎本氏のゲスト登壇者、当ラボの池田による3件の講演からなる構成です。24名ものご来場をいただき、2時間にわたり活発な質疑応答がなされました。
【講演の要点】
(1) 「町田市小学校科学教育センターの活動紹介」浦木氏
センター開設以来65年の歩みと基礎研究(通常科学教室)と自由研究(各自テーマ)からなる学習プログラムの具体的内容が紹介されました。今年度の小学校科学教育センターは40校から49名の児童が参加し、偶々、本日が成果発表会。後半は教員による運営課題や来年度の学習プログラム見直しの示唆がありました。質疑では参加可能な児童が少ない現状に対する要望や改善策提言などがありました。
(2) 「相模原市児童対象理科実験講座の紹介と現状報告」榎本氏
平成20年に活動開始し、公立小学校/公民館/子どもセンターを中心とする講座に年間約1500名の児童が参加しています。会員は元教員、会社員、主婦からなり、月2回の部品作製作業と講座実施時の進行役(講師)と児童サポートを担っています。ほぼ無償の講座のために助成金を受け、材料費や交通費に充当。課題は進行役含む講座スタッフを集めることと学校との調整。質疑では町田市内の学校や公民館などへの対応に関する質問に対して前向きな回答がありました。
(3) 「ジュニア・サイエンスカフェ町田の始動と展望」池田
序盤では活動開始するに至った課題意識と活動理念、そして科学への興味喚起の活動と創造力育成に関する中期計画を紹介。中盤では具体的な学習プログラムと特徴を説明。終盤では「創造」についての定義づけと必要な思考に関する考え方を紹介。最期に学校との信頼関係強化を課題として、中期的な規模拡大への期待で締めました。質疑では生きる力につながる学びの大切さのコメントと、市内の小学校への科学教室導入に関する感想などが寄せられました。
【所感】
まずは参加してくださった皆々様にお礼申し上げたいと思います。準備に半年も要しましたが、今回のシンポジウム開催の意義は、非営利で相模原/町田で活動する科学教育団体が会して互いの活動を紹介する場を持てたことです。その結果として、自他の視点で活動をレビューできましたし、連携につながるようなコミュニケーションも図れたのではないかと思います。科学教育センターの活動は参加児童の少なさという課題はあるものの、他の自治体では例を見ない点で意義があり、一市民として規模拡大に期待したいと思います。