「色彩の不思議」@南成瀬中企画 (2024/10/24)

【実施場所】南成瀬中学校 第1理科室
【日時】10月24日 16:00-17:35

【全体概要】
南成瀬中企画”Enjoy サイエンス教室”の今年度第2回目です。1-3年の希望者8名が参加しました。今回は1年の理科で学ぶ光分野を深堀りし、人の色彩認識の仕組みと眼の特性限界の知見が映像技術にどのように応用されているかの気づきが狙いです。モチーフとしてのブンブンごま工作は楽しそうに取り組んでいました。

【授業のポイント】
① 人の眼の風景色彩認識とカメラ撮像の類似性考察。
人の機能も機械的視点で捉えることができることのマインドセットが狙い。
② RGB-LEDによる加法混色の実験。
人に見えるすべての色を光の三原色で表現できることが眼の構造によることを体験。
③ ブンブンごま工作と時間的混色実験。
円周上に3色のシールを交互に並べたブンブンごまを工作し、どのくらいの速さの回転で混色して見えるのかを検証します。
④ 眼の特性の製品技術への応用紹介。
映像表示は眼の時間分解と空間分解の限界を利用しているという知見から、理科と生活のつながりを学びます。

【振り返り】
映像表示技術に限らず、人の特性に寄り添う科学技術は人間工学と称されます。一般の方にとって科学技術は無味乾燥な印象かもしれませんが、人間工学には暖かみを感じるのではないでしょうか?今回も女子が半数参加してくれましたが、今後も興味を持ち続けてくれることを願っています。

ブンブンごまの工作風景
混色が認識される回転数の測定実験