「CDで見える虹」@町田一中 科学部 (2024/07/12)

【実施場所】町田第一中学校 第3理科室
【日時】7月12日 16:00-18:00

【全体概要】
町田一中の科学部は普段は生徒が自主的に活動テーマを定めて運営する創造的活動をしています。今回は当ラボのインプット型の授業ではありますが、課題の拡がりと深さで何とか差異化に努めました。参加者は1~3年生の38名で2、3年生にとっては学習した内容の深堀り、1年生にとっては学習したばかりの新鮮なトピックとなりました。2時間を通して打ち解けた雰囲気だったのは日頃の活動の成果かと思います。

【授業のポイント】
① 各人がCD片とボール紙工作による簡易分光器を作製。
② 自作分光器による3種類の白色光のスペクトル観察と色鉛筆によるスケッチ。
光源によるスペクトルの差異は生徒達に限らない不思議な現象です。
③ 作図による水面波の性質理解を踏まえ、2色のレーザー光干渉の演示実験観察。
光の波の性質を目の当たりにすることは大変なカルチャーショックに違いありません。
④ RGB-LEDを用いた加法混色の演示実験。
スペクトルが異なるにも関わらず、なぜ光源が白く見えるかの検証です。

【振り返り】
一度に40人近い中学生に授業をするのは初めてのことでした。思うに公立学校の良さの1つは多様性にあります。人懐っこく話かけてくる生徒、物静かに話を聞く生徒、器用に工作する生徒、マイペースな生徒など個性様々です。そのような多様性を包摂しつつ一歩ずつ彼らの成長に伴走するのが教員の立ち位置なのかと感じた半日でもあり、同時に右往左往した半日でもありました。

分光器工作の風景
太陽光のスペクトル観察
蛍光灯のスペクトル観察
干渉波の作図風景