「社会人せんせい」@成瀬台中 (2024/03/09)
カテゴリー: 授業
【実施場所】成瀬台中学校
【日時】3月9日 2, 3校時
【全体概要】
「社会人せんせい」は成瀬台中学校で20年以上前から毎年3月に行われてきたキャリア教育プログラムです。地域の社会人20名強がそれぞれの職業経験にもとづく講話を2回行なうもので、生徒が関心に応じて18のテーマから2コマ選択受講するシステムです。昨年11月の当ラボの授業がご縁で参画することになり、”ソニーと発明そして、社会”と題してお話させていただきました。
【授業要旨】
戦後、社員20名でスタートしたソニーは独自技術で数々の製品を生み出してきました。これらの製品が長い間支持された理由の1つに特許などの知的財産権による保護があります。発明を生み出すことは難しいことではなく、身の回りの困り事がどうなって欲しいかを考えることが基本です。
技術の困り事を何とかするのが発明ならば社会の困り事を何とかするのは社会貢献で、働くということはまさしく社会貢献です。いかなる職業もそれは誰かの困り事を助け、幸せにすることにつながっているはず。自分の夢や成長を追うことは大切ですが、仕事の”向こう側”にいる人の事を考えることは職業観を持つうえでより大切だと思います。上記のような文脈でソニーの商品技術をモチーフとして話を組み立ててみました。
【振り返り】
当ラボの授業には2コマで計45名の生徒が受講し、終了時には各人が短い感想文を提出してくれました。”伝わったことが伝えたこと”という言い方があります。果たして意図したことが伝わったのか心配でしたが、感想文からは各人各様の視点から講話を咀嚼し今後の進路に生かしたい旨の記載が見られ、キャリア教育としてまさに我が意を得たりの思いです。このような機会を下さった成瀬台中の関係各位に感謝申し上げます。