「水中エレベーター」@マチラボ (2023/01/30)

【実施場所】探求フリースクール マチラボ
【日時】1月30日 13:10-15:10

【全体概要】
小学6年から高校1年までの生徒5名およびインターン大学生2名の計7名の受講者に対して浮沈子をモチーフとして、気体の性質とアルキメデスの原理の体験型授業を実施しました。少人数の和気あいあいとしたスクールの特性のお陰で授業開始時のアイスブレークも不要なほど十分温まった状態からスタートでき、全体を通しても活発かつ収穫の多い授業となりました。

【授業のポイント】
① 各人がペットボトル(水容器)と醤油入れ(浮沈子)により浮沈子実験キットを作製。
② 浮沈子の沈下から浮上までの変化を実験観察して記録。
何に着目して記録するかを個人検討とグループ討論とで練り上げの後、グループ単位で観察記録。この過程の目論見は物事を観察するうえで、事前に着眼点を意識することが観察を研ぎ澄ますことへの気づき、自分と他者との視点/考え方の違いの認識、合意形成から創造へとつなぐ初歩的な経験にあります。
③ 気体の性質とアルキメデスの原理の説明は天下りにせず、参加者の身近な事例を引き合いに出して本質を極力直感的に理解できるよう工夫しました。

【振り返り】
学校ではグループワークによるブレインストーミングやディスカッションのように手間のかかるものは実施が難しい可能性があります。本授業はお題目としてアルキメデスの原理理解を掲げていますが、参加者にとってはグループワークこそが記憶に残ってほしいと願っています。物事の観察眼を養うことと創造的協働作業こそが生きる力につながるものと期待して。

浮沈子の作製風景
グループ討論の様子
グループ毎の実験結果発表